かえで幼稚園の子どもたちは自然に囲まれた中で頭と体と心をフルに使って遊びを創り続けています。(広島県廿日市市:宮島を見下ろす高台の幼稚園)

2025年09月24日

妥協

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活発なニワトリの「(新)ちゃいちゃい」。今日は年長T組の部屋に入り込んできて、隅の方にこもると、子どもたちが見守る中で産卵。
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まだ合宿熱が冷めない年長児。当日届いた龍からの手紙がよほど印象的だったのだろう。「今日も龍から手紙が届いているかもしれない」と、郵便受けを点検。残念ながらそれらしいものは届いてなかったが、「もし届いたら、もう一回合宿をしなくちゃ」と、心の準備はできている。
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A君、B君が園舎の壁でヤモリを見つけた。竹の棒を持って行ったが、ヤモリは高いところに逃げた。B君が長い棒を見つけてきたが、それもだめ。そこでC君が樋をよじ登り、棒でつついたら落ちた。すかさずA君が捕まえた。そこから例によって見つけた者、つついた者、捕まえた者で「所有権」を巡る論争が始まった。近くにいた女の子が「仲よくなれる話し合いが大事よ」と助言をしてくれ、話し合いは断続的に約45分も続いた。結局、順番に家に持ち帰り、次の日交代する、ということになった。A君が「卒園するときはどうするん?」と先々の心配をしたが。「それはまたゆっくり考えよう」ということになった。みんな100%納得はしていないが、どこかで折り合いをつけないと前に進めないのは分かる。いい意味での妥協ができたのは、やはり成長だと思う。
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「幼虫がいたはずだけど」と飼育ケースをあちこちから覗く年少T組の子たち。
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こもれびホールの片づけ時間。騒がしくて一見バラバラに見えるけれどみんなが一つの方向を向いていて、収束していく時間が、私は好きだ。
posted by Kaede at 21:35 | りじちょうのきまぐれ保育日誌
2025年09月22日

祭のあと

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秋らしいカラッと晴れた日がやっとやって来た。
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年長では、クラスの集いで一昨日までの合宿を振り返っていた。楽しかったこと、ドキドキしたことがどんどん出てきて、書き出すと結局全部が楽しかったということになった。「またやりたい!」「今日も泊まりたい!」というので、担任が「みんなが6年生になったら、また幼稚園で泊まれるよ」と伝えると、「今すぐ6年生になりたい!」「待ちきれん!」。
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♪祭のあとの淋しさが、いやでもやってくるのなら…♪(吉田拓郎)

posted by Kaede at 17:53 | りじちょうのきまぐれ保育日誌
2025年09月20日

豊かな表情

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眠いはずなのに早く目覚めた子どもたち。エンジンがかかったら、まずはお布団の片づけから。
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ラジオ体操って、知ってる?
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説明を聞くときは、うちわを持った班長さん(適当に交代)を先頭にグループで集まる。
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午前中はこもれびホールがお祭り広場になった。綿菓子、ヨーヨーつり、虫屋さん、ポップコーン屋さん(これは本物)、うちわへの描画コーナーなどなど。支払いにはペイペイも使えます。
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そして盆踊り抜きではこの合宿は語れない、ということで仕上げは全員で、太鼓の櫓を囲んで踊り三昧。
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自分の荷物を片づけ、クラスやこもれびホールを雑巾がけして、「立つ鳥跡を濁さず」。
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子どもたちの表情の豊かさが際立った2日間でした。だから写真をいっぱい撮ってしまいました。だから整理にすごく時間がかかりました。だから日誌のアップがとても遅くなりました。という言い訳。最後に園庭に出て、「合宿、がんばったぞ!」とチューチューアイスで乾杯!

posted by Kaede at 00:00 | りじちょうのきまぐれ保育日誌
2025年09月19日

唯一無二の体験

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年長の合宿保育が始まる。大きな荷物を担いで登園するお兄ちゃんの後ろ姿を見て、年少の妹が「私も泊まる」と言ったとか。
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最初のミッションは、近所のスーパーでの買い出し。グループ毎の買物リストを手に店内を巡る。
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年中以下は午前中で降園し、午後から年長だけ。夕食の準備のため、野菜を切ったり皮をむいたり。
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そして、龍からの手紙に導かれて、少し肌寒さを感じながら川遊びを楽しむ。「これこれ子どもたち、カメをいじめちゃいけません」
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川の近くで結婚式の前撮り(?)に遭遇。「プリンセスがいる!」と、想定外のことで盛り上がる。
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多くの卒園生が「最高に美味しかった」と語る伝説の夕食カレー。今年も「ゆっくり食べようと思っても、おいしすぎてゆっくり食べれん」とか「もう幼稚園でずーっと暮らしたい!」など、賞賛の声が相次いだ。「こんなの食べとったら、お金残せんよね」という感想も。どういう意味?
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すっかり暗くなった幼稚園で、お祭りの部屋、ゲームの部屋、お化け屋敷などを巡る「幼稚園旅行」を楽しんだあと、川の龍から届いた火をみんなで分けるキャンドルタイム。テンションが上がっていた子どもたちも、急に神妙な顔になる。自分との対話…もしかしたら自分の良心との対話の時間かもしれない。
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そして、雪のようにこもれびホール一面に敷かれたお布団で寝ます。でも、うれしくて、ドキドキして、なかなか眠れません。

posted by Kaede at 00:00 | りじちょうのきまぐれ保育日誌
2025年09月18日

千手観音

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朝の登園時、お母さんと離れがたい年少K君。「お母さんが部屋まで来てくれたら」とか「門のところで」とか「園舎の裏を通って」とか、いろいろ提案する。果ては「一回家に帰ってまた来る」という提案にはお母さんも「えーっ!?」となる。何とか気持ちを切り替えたい本人の努力だ。でもその様子を見た隣のクラスのSちゃんも悲しくなって泣き出したりするので、担任は千手観音になって対応する。
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雨上がりの園庭にできた水たまりは、大きい子も小さい子も楽しさを求めて集まってくるオアシス。
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年長A組の人形がかなり傷んだので、新しい子に交代することにした。おもちゃ屋さんから届いた2体の人形のうち、どちらを選ぶか決めるため、クラスの集まりの時に回して見てもらった。普段人形ではほとんど遊ばない男の子たちも「かわいいー!」と目がハートになっていた。
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こもれびホールで大型積木の片づけ。お仕事は楽しくね。
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園庭の田んぼの稲穂を見た年少のCちゃん。「実がこんなになってる」と頭を下げた。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」ですね。
posted by Kaede at 00:00 | りじちょうのきまぐれ保育日誌
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