年長ではコマ回しが盛んだから、それにからむドラマも多い。緊張を乗り越える方法を自分なりに探すのもその一つ。I君のルーティンは、ひもを巻き終えるとこもれびホールの角に立ち、ドキドキの胸を押さえてから投げるやり方。
おとなしいYちゃんだが、「5回目だから見て」と、私にはっきり言ってきた。しかし失敗してしまい、壁に向かってぐっと涙をこらえていた。それを見た親友のRちゃんは、得意の変顔で励ました。自分との闘い、友だちとのつながり…。コマにはたくさんの成長のドラマがある。
Rちゃんの変顔のお陰か、Yちゃん(右下のピンクの服)は気を取り直し、再び4回連続成功させて5回目に挑んだ。その場にいる職員もみんな事情は心得ているので、心では注目しつつ、あえて知らん顔をしている。こういうのを見守りという。そして見事回ったときには、拍手と歓声が沸き起こった。
園医K先生による定期健診が、小さいクラスから順番に行われた。1番手は年少T組。お医者さんはだれでも苦手だから「見るだけだよ」と言っても、並んでいる子は不安そうに前の子の様子を見つめる。
2歳児親子の「かえでっこくらぶ」の今週のテーマは「自然と親しむ」。自然保育アドバイザーのK氏や、「園長と双子の兄弟」と自称(詐称)する森の先生と一緒に園庭やかえでの森を歩いたり、森のお話広場で絵本を読んだりした。田植えが終わったばかりの頼りない田んぼでは、頼りないオタマジャクシが泳いでいる。