広島県の幼児教育アドバイザーという仕事で,東広島市の保育園を訪問した。手作りのものが多い遊び環境が素晴らしく、子どもたちは実に生き生きと遊んでいた。アドバイスすることなど何も思いつかず、逆に教えてもらったことや感心することがばかりだった。写真は、年長の子たちが思い思いに作った鬼の面。これをつけた子が園内を闊歩すると、こわがる小さい子もいたが、年長児の対応は見事で、職員も含めた日頃の人間関係の豊かさがうかがわれた。
もう一つ感心したのが焚き火。火打ち石を使って燃えやすいものに火をつけ、ちょっとずつ大きくしていく。大変な辛抱と集中力が必要な遊びだ。さらに驚いたのは、先生がもう少しで片づけの時間になることを告げると,そこからは今燃えている木を燃やしきることに目標を変えていたこと。この子、焚き火の哲学が分かっている。