毎年やって来る劇団「風の子」。今年は舞台も衣裳もシンプルだったが、内容はとても濃く、見応えがあった。朝早くからの準備、ウォーミングアップなどに注目する、劇団「楓の子」の役者。
劇の中で、王様が会議で発言を求めると、子どもたちから次々と手が上がった。指名されると「公園にもっと樹を植えてほしい」など、王様をうならせる意見が出た。
世界のお話が3つ演じられたが、子どもたちの有志4人に登場してもらい、布の隅を持って人形を投げ上げるシーンもあった。もちろん「有志」はたくさんいたのだが。
一緒に盛り上がる場面と、心が奪われるようにじっくり見入る場面とのメリハリがすばらしい。
終演後、劇中に出てきたヘビの演技に挑んでみた職員たち。やさしそうに見えて難しいんだな、これが。