かえで幼稚園の子どもたちは自然に囲まれた中で頭と体と心をフルに使って遊びを創り続けています。(広島県廿日市市:宮島を見下ろす高台の幼稚園)

2024年11月01日

空白の一日

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今日予定していた遠足は朝からの雨で中止。こういうポッカリと空いた「何もない日」は、大人は案外気持ちがいい。いろんなことができそうな気がするし、子どもたちにもいつもよりゆとりを持って対応できる。残念がっている子どもたちも、実は空白の一日を存分に楽しんでいるようにも見える。

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ところが、この際やりたいことやたまっている仕事、修理待ちのグッズなどが多すぎて、何もなかったはずの一日が、結局バタバタと過ぎてしまうのです(涙)。

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しかも、コマのひもをわざわざこんな風にして「解ける?」と、意地悪く持ってくる子もいる。「私にできないことはない!」とほどきはじめると「じゃあ、隕石を止められる?」と意地悪のスケールが大きくなる。「すみません。前言撤回です」

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事務用の穴開けパンチから直径5ミリの丸い紙が大量に出てきた。試しに年長T組に持って行ったら工作に使うというので置いてきた。ところがその1時間後には部屋中に散乱していて、担任も唖然。しかし子どもたちは知恵を出し、テープを裏返して叩いたり、鼻先に貼り付けて床を這い回ったり、さらには体にテープを巻き付けてゴロゴロと転がる子まで出てきて、ほどなく床は何事もなかったかのようになった。原因を作った私は「必要は発明の母だと実感しました!」と担任に感謝された。

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一昨日、昨日と、絵本作家の野坂勇作氏が取材のため来られた。子どもたちにとってはただの面白いおじさんだから、すっかり仲良しになった子たちは、「今日も来てる?」と朝の幼稚園中を探し回っていた。「木の上に隠れてるんじゃない?」

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私の道具箱は人気者。ひとたび蓋を開けると、子どもたちがぐるりと取り囲む玉手箱。



posted by Kaede at 17:34 | りじちょうのきまぐれ保育日誌
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