手作り絵本が並んでいる年長T組の絵本棚。「○○のぼうけん」とか「△△のたび」などのタイトルが目立つ。冒険や旅に憧れて、子どもたちの心は広く、強くなる。
同じ紙、同じ技法で人物を描いても、捉え方やイメージはこんなにも違う。一人一人が持っているかけがえのない「持ち味」を消してまで揃える必要などどこにもない。
Y君にとって、これは冷蔵庫。だから棚がいる。苦労して何とか取り付け、満足した。今のところ物は置けそうにないけど。
「だいじなだいじな どろだんご だあれも しらないところに かくそうっと!」(絵本『どろだんご』より)。そして、忘れようっと。