満3歳の2クラス目となるD組が、10人の新入園児とともにスタートした。簡単な入園式では、9月スタートのM組と同様、パネルシアターの続きで一人一人に帽子が配られた。拍手に包まれる暖かい雰囲気の中で、新しい9クラス目が誕生した。
式が終わると、園庭で遊んでいた在園児が集まってきて大きな拍手で新入園児の親子を送り出した。何はともあれ新しい仲間が増えるのはうれしいことだ。
年長で行われているのは脱穀が終わった米の籾すり作業。すり鉢に一握りの米を入れ、軟式野球のボールでゴリゴリすると,外の皮がむける。そこから米粒を取り出す。気の遠くなる作業だが、クセになるとやめられない面もある。
K君が左手に持っているのは稲、そして右側は稲刈り用の鎌。体験したことを再現しながら自分のものとして消化していくのが子どもの「流儀」だ、ということがよく分かる光景。
年長児の土間は、脱ぎ散らされた靴がバラバラになっていることが多い。数人の子たちが、何を思ったか,その靴たちをきちんと揃えた。そうすると,後で帰ってくる子たちがどういう行動をするだろうか、という疑問が湧いた。そこで物陰から観察していると、あとから帰ってきた子たちは,例外なく脱いだ靴をきちんと揃えて上がるのだった。見事な社会実験だった。