年長のクラス対抗ゲームは「ピンポンカップ」という名前に決まり、第2戦が行われた。結果は前回負けたA組の勝ち。敗北の悔しさがバネになったのを感じさせる勝利だった。そして負けたT組の子たちの目の色が、明らかに変わった。面白くなってきた。
勝ったのが嬉しくてしかたないA組の女の子たち。「アーッハッハッハ!」と高笑いを繰り返しながら、お弁当を食べに園庭に向かった。後半は笑うこと自体が遊びになっていたようだ。
午後は年少、年中がかけっこを行ったが、年長も応援に集まり、園内が一気に運動会モードになった。年中Rちゃんは、ゴール直前で転び、心が折れてしばらく立てなかったが、駆け寄ってきた仲良しのIちゃんの励ましで立ち上がり、手を引かれてゴールイン。目の前の小さなドラマに、年少児たちも感じるものがあっただろう。
そして、その流れに乗って満3歳児M組も初かけっこに挑戦。みんなの様子を見てから走り出したり、ゴールテープの前で止まってしまったり…。何をしても拍手がもらえる、お得なクラスである。
森の入り口にある堆肥場を徹底的に掘り返した年長児たち。カブトムシの幼虫がこんなにも出てきた。「で、どうするの?」と聞くと、当然だろ、という顔で「飼う」と言われた。