かえで幼稚園の子どもたちは自然に囲まれた中で頭と体と心をフルに使って遊びを創り続けています。(広島県廿日市市:宮島を見下ろす高台の幼稚園)

2024年02月14日

無心

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劇活動のためしばらく行ってなかった大きい森に、年長2クラスが出かけた。坂道を駆け下りたり、枯葉を集めてまき散らしたり、道のないがけをよじ登ったり滑ったり、弾けたようにパワフルに遊んだ。

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帰りはシダがいっぱいの急坂「新冒険コース」経由で。

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バッテリーのスキをついてホームスチール。しかもヘッドスライディング。野球部の技術向上恐るべし、である。

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心はたくさん動いているはずなのに、なぜかこういう状態を「無心」と言う。

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片づけのときも仲良しだよー。

posted by Kaede at 00:00 | りじちょうのきまぐれ保育日誌
2024年02月10日

特別な一日

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保護者に見ていただく「劇あそびの会」を、今年は1日の中で学年毎に時間を変えて行った。こんな大観衆の前に立つのは初めてであろう年少S組。クライマックスで登場するオバケ役の子も、堂々たる演じぶり。
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年少T組。犬が吠えて手袋の中のみんなが逃げ出していく。このクライマックスを迎えるために劇をやっているのかもしれない。
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ミュージカル風だった年少H組。青虫が、食べ物が描かれた紙を破って登場する場面では、みんな「どや顔」になる。
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年少はシンプルなお話が多いが、見ていて一番分かりにくいのは年中組だろう。人数は増えるし、複雑なことをやりたがるからトラブルも多い。H組の劇の途中では出たくなくなったX君がカーテンの陰に隠れてしまうハプニングでお話がストップ。お母さんに向かって手を振ってる場合じゃないよ。
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それでも何とか最後の場面まで来た。悪役でやっつけられるサルは不人気でやりたい子がいなかったが、悪役の面白さが分かったのか、本番は3人が生き生きと演じていた。
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年中T組はかなり混沌とした展開だったが、本人たちはどこを進んでいるか分かっているようだった。
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終わったときはみんな満面の笑顔で「面白かったでしょ!」と言わんばかりに客席を見た。正直言って、どこまでが劇で、どこからが余分な動きだったのか判別しにくかったけど、「ザ・年中」らしい姿ではあった。
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そして最後に登場した年長は2クラスとも自分たちで作ったオリジナルストーリー。まずT組は、ステージに出る前に劇中に出てくるハンバーグを一切れずつ食べ「よーし!これで行けるぞ!」とテンションを上げた。
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いろいろな出来事があった後の終盤、「今までのは全部夢でした」とずっこけるところ。このオチが一番見てほしかった場面だろう。
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A組の劇には様々な悪役が登場するが、緑色の服を着たゾンビは、派手なジャンプで登場。何度かあった戦いの場面だが、よく見ると少しずつ違う演出が凝らされていた。
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大活躍だったナレーターの一人Yちゃんは、渾身の力を使い果たしたのか、劇が終わると原稿台の上に倒れるようにへたり込んだ。
2クラスとも、今までで最も集中力のある演技を見せてくれた。やはり本番の雰囲気は独特だし、それを味わってほしいのが、この会の大きなねらいである。

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2024年02月09日

縁の下

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年長の劇は2クラスとも自分たちが作った話だが、子どもたちが作るとほぼ例外なく戦いの場面が出てくる。A組の劇にもしぶとい悪者が登場するが、最後に活躍するのは捉えられていた姫たち。救出を待つだけの存在ではないところが現代的(?)。
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年長T組の劇でショーを演じるイルカには、水族館にあるようなプロフィールが1匹ずつついている。この子たちの誕生日が2月10日(明日)になっている意味が、最後に分かる。
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年中T組の大道具であるお店のドア。客席からはほとんど見えないが開くと鳴るベルがついている。こういうところに凝るのが子ども。
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年長T組のイルカショーの水槽にも計算された補強材がつけられている。これも客席からは決して見えないが、まさに「縁の下の力持ち」。3年間の成長が表れるのは、演技よりもむしろこういうところだ。
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その補強材を考えたY君は自分の小道具にも凝ったが、今日はそれが壊れて使えず、無念の思いを味わった。そこで放課後、迎えに来たお母さんに待ってもらい納得いくまで修理にいそしんだ。
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年中H組の劇が終わった後、Sちゃんはどうしても納得がいかない場面があったらしく、涙ながらに担任に聞いてもらい、落ち着いたようだ。本番前日ならではのドラマがあちこちに見られた。
posted by Kaede at 21:07 | りじちょうのきまぐれ保育日誌
2024年02月08日

機転

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年中T組の劇は床屋さんのお話。観客からは見えにくいが、小道具に相当凝っている。恥ずかしさや緊張感が「おふざけ」につながることも多いが、それも年中らしい特徴とも言える。
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年中H組には、劇の一部始終を記録するカメラマンが登場する。劇だけでなく、観客席の反応にもレンズを向ける。240208joruri.JPG
年長の劇では2クラスともナレーターが活躍する。舞台の上手で太夫が床本を読みながら語るところは、人形浄瑠璃と同じだ。日本の伝統芸能が、こんなところで継承されている。
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「今までで最高」と年長A組が自画自賛するだけに、客席が自然にアンコールの合唱になった。出演者たちも戸惑ったようだが、劇中の歌を歌いながら退場するという、素晴らしい機転で応じてくれた。240208yane.JPG
遊具「屋根登り」の工事現場にやって来た子どもたち。高いところの作業をしていた私に「がんばーれ!がんばーれ!」とエールを送ってくれた。
posted by Kaede at 17:57 | りじちょうのきまぐれ保育日誌
2024年02月07日

もう少し

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こもれびホールのステージでの劇も佳境に入り、客席も常に賑わっている。年中H組で、実った柿に必死で手を伸ばすMちゃんの名演技には自然に拍手が湧いた。小さい子も大きい子も、他のクラスの劇を楽しみながら、互いに影響を受け合っている。
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なかなかスムーズに進まなかった年長A組の創作劇だが、今日は「昨日よりおもしろかった!」という声が多かった。子どもたちの自己評価が何より大切。そして崩れかけていた牢屋の補強作業にも熱が入った。セリフや演技も大事だけど、大道具が壊れたら劇も壊れるからね。
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劇あそびの会には参加しない満3歳児クラスでは、それに代わる保育参観が行われた。M組では、いろいろな動物がボートに乗り込んでくる劇を楽しむ姿。
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そして、11月から始まったD組でも、劇あそびのような、ごっこ遊びのような姿を見ていただいた。
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1月から建て替え作業を進めている遊具「屋根登り」。基礎と構造作りに時間がかかったが、やっと板張りを始めた。園児からは「園長先生、屋根登り早く作って!」とたびたびせっつかれている。劇あそびも今年はあまり見ないでがんばっていますよ。もう少し待ってね。

posted by Kaede at 22:10 | りじちょうのきまぐれ保育日誌
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