かえで幼稚園の子どもたちは自然に囲まれた中で頭と体と心をフルに使って遊びを創り続けています。(広島県廿日市市:宮島を見下ろす高台の幼稚園)

2023年10月06日

アクティブラーニング

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金曜日は未就園児親子を対象とした園開放。今日はミニ運動会を企画した。年長の子たちが「よーいどん」係、くぐる輪を持つ係、おみやげを渡す係などを喜んで担当してくれた。
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満3歳M組も玉入れやかけっこをやってみた。走り終わった子が次に走る子を応援するのは、非常に自然な流れ。運動会は人と人をつなげる役割もする。
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年長A組ではクラス対抗ゲーム「ペッたおし」の道具作りや改良作業が進んでいた。2連敗して、明らかに目の色が変わった。そしてみんないい顔になってきた。
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2連勝のT組も油断していない。今日はK君たちがみんなの前で2本の筒を転がして見せた。一つはよく転がるが一つは途中で止まる。「どこが違うと思いますか?」「はい!$◇★※」「はい!△&#☆」「じゃあ、もう1回やってみます」。まるで理科の授業のようだった。しかもアクティブラーニング!
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「あそびつかれて ねるこは育つ」(かえで幼稚園の歌「太陽とあそぼ」より)
posted by Kaede at 17:20 | りじちょうのきまぐれ保育日誌
2023年10月05日

民主主義

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年中は砂が入った土嚢を4人組で運ぶ、というクラス対抗ゲームをやってみた。土嚢なので持ちにくいから、協力が大事だということが分かる。
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勝ってバンザイをするT組を、複雑な表情で見つめる負けたH組。この時の表情も私は好きです。敗者もまた美しい。
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年長のクラス対抗ゲーム「ペッたおし」の2戦目が行われた。両クラスの作戦もだんだん似通ってきたが、あくまでもパチンコにこだわるA組の2人が作ったのは、割り箸の発射台が並び、弾倉も備わった連射装置。試合後「全部撃てた?」「いや、半分ぐらい」「で、どれくらい当たった?」「ウーン、たぶんゼロ個…」。よく出来てるんだけどなあ。A組連敗。
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勝ったT組で光っていたのは、筒を回収するK君の装置。ただ、1人だけなので他の子の待ち時間が長い。試合後の反省会で「1人じゃ足りないよ」「じゃあ、オレもやる」「オレも」と9人が立候補。すると「そんなにいたら転がす人が足りなくなる」とFちゃん。そこにアイデアマンY君の「4にんぐらいが『だとう』じゃない?」という意見が出て4人に決まった。幼稚園は民主主義を学ぶところです。指示に従うだけの専制主義に慣れるところではありません。
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年長Kちゃんが作った凧「みんなだいすき」号(本体にそう書いてある)。風に向かってテイクオフなるか!?
posted by Kaede at 16:38 | りじちょうのきまぐれ保育日誌
2023年10月04日

体験=理解

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年長は、2戦目を明日に控えているクラス対抗ゲーム「ペッたおし」に向けて、道具類の制作、試行が続いている。転がった玉を回収するのに、長いストローで吸う作戦を考えたT組のSちゃん。やってみたけど「しんどい。無理」と分かった。「体験したことは理解する」(老子)。
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一方のA組では、筒にひもをつけておいて、転がしたあと引っ張って回収する案が出たが、やってみるとそのひもに筒が引っかかって途中で止まってしまう。名案だが、さて実用化なるか。
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満3歳M組の子たちは、初めての綱引きを副園長を相手にやってみた。12人対1人でまあまあ互角。相手が年長になると4人位がやっとになる。
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輪になった子どもたちの周りを走る年少のかけっこ。自然に応援の拍手が湧くし、自分たちも走りたくなる。民主的な光景。先日も「保育園の運動会があまりにも軍隊式で、つくづくイヤになった」という人の話を聞いた。日本は民主国家ではなかったのか。先生の指示で一斉に動かなくてはならない軍隊式の運動会なんて、憲法違反だ!
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運動会のことばかり書いているが、時間的には一日の中のほんの一部で、ほとんどは各自の興味に従った遊びの時間。黄金色に実った田んぼの隣の砂場では、異年齢の子が混じって水路作りに力を合わせる。
posted by Kaede at 18:00 | りじちょうのきまぐれ保育日誌
2023年10月03日

意気

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「石、使ってもいい?」と年長のT君が聞いてきた。運動会のクラス対抗ゲームに使う強力な道具を作るために、木造園舎の雨だれ受けの砂利を使いたいとのこと。「小さい子が見ていないときに、先生と一緒に取ること」「危なくないよう気をつけること」「使い終わったら戻すこと」を条件に許可したら、喜んで長い紙筒に詰めていた。小さい子、見てますけど。
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詰まった砂を除く作業の前半を昨日行った手押しポンプのところに、今日はきれいになった砂利と丸太を戻した。年中の子たちが丸太についた砂をゴンゴンと叩いて落としてくれた。
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年長2クラスは各自が選んだ技を見てもらう種目を一通りやってみた。I君はサッカーもしたいけどダンスもしたい。悩んでいると友だちが「ダンスをしながらボールを蹴ったら?」と提案してくれたので、早速やってみた。ダンスはステキだったけどキックは空振り。さあ、一つに絞るか、あくまでも二刀流を貫くか?
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鉄棒の逆上がりに挑んだKちゃんは、生まれて初めて成功させ、担任に抱きついた。得意なことではなく1回もできていない技に大勢の前で挑むとは。その意気が素晴らしい。
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年中は運動会で砂を詰めた土嚢を使う種目を検討している。集めた土嚢に乗って「ヤッホー!」と叫ぶY君。たった20センチの高さで山頂をイメージできる心の柔らかさ。
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午後、父母の会役員さんとかえでの森を歩いた。月の後半に行われるクラスの茶話会では、今度は役員さんがリーダーとなって森を歩く予定。
posted by Kaede at 15:45 | りじちょうのきまぐれ保育日誌
2023年10月02日

松風

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手押しポンプのところの、通称「どんぐり水場」は、砂場も近いので排水がどうしても詰まりやすく、定期的に掃除が必要だ。置いてある丸太を全部抜き、下に敷いてある砂利を取り出して、ふるいに掛ける。その下のマスにたまった砂も取り除く。その後、全てを元に戻す、という結構な大仕事だが、職員がやり始めると子どもたちが寄ってくる。砂利の取り出しを頼んだら、速いこと速いこと。環境作りや環境整備は、やはり子どもたちとやるべきだ。
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自然保育アドバイザーのK氏が子どもたちの目の前で作ってくれたのは「びゅんびゅんごま」。竹製なので丈夫だ。まだ回せる子はわずかだが、回ればいい音がする。「松風独楽」という別名があることを、初めて知った。海風を受ける松林も連想させるが、茶の湯では釜の湯がたぎる音も松風と言うそうだから、こっちの方からの命名かもしれない。遊びは学びに通じるなあ。
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休み明けの園庭は「どんぐり天国」です。
posted by Kaede at 17:59 | りじちょうのきまぐれ保育日誌
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