年長児は卒園式の練習を行った。初めて経験する行動、今までにない雰囲気に緊張感も大きかっただろう。しかし、それはいやなことではなかったようだ。練習の後Nちゃんが描いた絵には、台の上に登って証書を受け取る自分?渡している園長?そして回りに拍手を送るたくさんの仲間が明るい色で表現されていた。
年長Sちゃん力作の泥だんごを、年少のMちゃんがつついて壊してしまった。よほど口惜しかったのかSちゃんは泣き出し、悪気はなかったMちゃんも泣き出し、回りに人の輪ができた。二人の涙が引いたとき、年長のA君が二人の手を取って握手させてあげた。劇あそびでは神様の役をしたA君。ここでも神の働きをしてくれた。
年少のH組とS組がかえでの森に遊びに出かけた。最後は急坂の「冒険コース」から上ってきた。みんなから遅れ、涙顔で最後に登って来たAちゃんに男の子たちが手を差し伸べたが、Aちゃんはそれを避けた。「親切はうれしいけど、私は自分の力で登りたいの!」と言いたかったのだろうか。
徒歩で登園するMちゃんは、よく道ばたでステキなものを見つけて来る。今日はツクシをたくさん摘んできた。そしてツクシのことを知りたいと言うので、関連する絵本を出してやった。「非認知能力」の大切さが注目される昨今だが、それは認知能力と別々のものではなく、関連しあって育つものなのだ。